サプリメントとは?
ここ何年かで日本でもよく聞かれるようになった「サプリメント」とは一体なんでしょうか?
なんだか体によさそうなものというイメージはありますが、どんな定義のものなのかご存じない方も多いかもしれません。
サプリメントとは英語のSupplementのこと。
食事を補う、栄養補助食品のことです。
米国では、1994年に成立したDSHEA法によって「ハーブ、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養成分を1種類以上含む栄養補給のための製品」として明確に定義され、形状は錠剤(タブレット)やカプセル、パウダー状、ソフトカプセル、液状など、通常の食べ物の形以外のものとされています。
医薬品と食品の間に立つ別のものとして明確に定義がなされているわけです。
サプリメントの種類
どのような目的で飲むのか、サプリメントは大きく分けて2種類あります。
I. 日常的に摂るべきサプリメント
毎日の食事に加えて日常的にとるべきサプリメントで、ビタミンミネラルのサプリメントなどがこれにあたります。
ほとんど全ての人にとって必要なサプリメントであるといえるでしょう。
本来は食事で補給できるはずの栄養素ですが、現代人のカロリー過多な食習慣や土壌の悪化により素材自体の栄養価が減少しているため、通常の食事だけでは十分な量を補うことができないというのが現状です。
<表1>
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表1は、日本の厚生労働省、米国食品医薬品局(FDA)、米国の栄養療法の専門家らが推奨する栄養摂取量の基準値(2002年制作時)です。
3者3様に異なっていることがわかります。
日米の大きな基準値の差は、平均的な体格の差も反映されている面もありますが、徐々に体格の日米差は縮まっていることを考慮すると、むしろ栄養摂取に対する考え方の差が大きいと言えるでしょう。
こうした基準値すらリサーチ結果などによって度々更新され、どれが正しいということは一概に言えません。
実際の必要量は生活習慣によって大きな個人差があります。
あくまで基準値は参考にした上で、ご自分の体調を確認しながら自分に合った量を飲むのがお勧めです。
II. コンディションや目的に応じて摂るべきサプリメント
通常の食生活では摂ることができない成分を、その人のコンディションや目的に応じて補給するサプリメントで、ハーブサプリメントや機能性成分サプリメントがこれにあたります。
I がほとんど全ての人にとって毎日摂る必要があるのに対して、こちらは時と場合に応じて使い分けが必要です。
ハーブは太古より薬草として民間療法に用いられてきたものも多く、ドイツなどでは医師によって処方されているほどはっきりとした効果が現れるものもあります。
※このように効果が強いため、医薬品ほどではないにしても、副作用的な効果が発現する可能性もあります。
使用量や飲み合わせには十分注意を払ってください。
徐々に量を増やして様子を見ながら飲むことで、多くの場合は問題を回避できます。