筋肉増強やテストステロン上昇も？ビタミンDの効果

ビタミンDは骨を強くすることで知られていますが、最新研究によるとさらに筋肉を大きくしたり、身長を伸ばしたり、テストステロンの値にも影響を与えているようです。

 

1. ビタミンDの筋肉・骨格への影響

最新の研究によると、高用量のビタミンDは筋肉の成長や骨格の発達を促進し、アナボリックステロイドに似た効果を示す可能性があります。

  • ミオスタチンの抑制：ビタミンDは筋肉の成長を制限するタンパク質であるミオスタチンの活性を抑制し、筋肉の発達を促進します。

  • エネルギーの再配分：ビタミンDはエネルギーの使い道を脂肪蓄積から筋肉合成へとシフトさせ、代謝率を向上させます。

  • 骨格の成長：高用量のビタミンDはマウスやゼブラフィッシュの骨格成長を促進し、人間でも最終身長の増加と関連があることが示されています。

2. ホルモンバランスへの影響

ビタミンDは以下のホルモンにも影響を与えます：

  • レプチン：食欲や脂肪蓄積を調整するホルモンで、ビタミンDはそのバランスを整えます。

  • テストステロン：一部の研究では、ビタミンDの補給が男性の総テストステロン値を増加させる可能性が示されています。

3. 推奨されるビタミンDレベルと摂取方法

  • 最適な血中濃度：健康維持と病気予防のためには、血中ビタミンD濃度を60〜80 ng/mL（150〜200 nmol/L）に保つことが推奨されています。

  • 摂取方法：日光浴が最も自然なビタミンDの供給源ですが、サプリメントの使用も効果的です。

 

ビタミンDは、筋肉の成長や脂肪代謝の促進、骨格の発達など、多岐にわたる健康効果を持つことが示されています。これらの効果は、アナボリックステロイドの作用と類似している点もあり、自然な方法での健康維持やパフォーマンス向上に寄与する可能性があります。ただし、摂取量や方法については個人差があるため、専門家の指導のもとで行うことが重要です。

 



参考文献：