サプリメントQ&A
サプリメントについては間違った知識が氾濫しています。
正しく使えば健康な生活の大きな助けとなるのに、誤った使い方をしていては逆に健康を損ねることにもなりかねません。
ここではサプリメントについての代表的な質問をご紹介します。
■ サプリメントとは
・サプリメントを飲んでいれば、食生活のバランスは考えなくてもいいですか。
・通院中で薬を飲んでいますが、サプリメントを飲んでも大丈夫ですか。
・妊娠中ですが、サプリメント摂取に際して注意点はありますか。
・カプセル表記で「カプセル」、「ソフトカプセル」、「ベジカプセル」とありますが、これはどういう意味なのですか。
・飲み方の説明で、「1日1~3回、2粒を目安にお召し上がり下さい」などと記載されていますがこれは「1日2粒」という意味ですか。
・サプリメントを摂取するタイミングが書かれていないものは、いつ摂取したらよいのですか。
・サプリメントが大きくて飲みづらいのですが、何か良い方法はありませんか。
サプリメントとは
Q
サプリメントを飲んでいれば、食生活のバランスは考えなくてもいいですか?
A
あくまでもサプリメントの本質は「(食事を)補う」ことにあり、バランスの取れた食生活を基本とした上で、不足分をサプリメントで補っていくべきです。
ホールフーズ(未精製・未加工食品)に含まれている微量成分には、まだ働きがわかっていないがものも多く、それらが健康に大きな影響を与えている可能性があります。サプリメントだけで本当に全ての栄養素が摂れるというわけではないのです。
Q
サプリメントと薬は違うのですか?
A
サプリメントはあくまで食品です。薬のような即効性や、特定の病気を治すものではありません。
毎日の生活で不足しがちな栄養成分を補うことで、病気になりにくい体作りや、自己治癒力の向上をサポートすることが期待できます。
毎日を健康で過ごすためにお役立て下さい。
Q
サプリメントでも副作用は生じるのですか?
A
サプリメントはあくまで食品ですので、体調、体質やご利用環境によってあまり良い結果がでないこともあります。
食品同様、体質に合わないものもございますので、体調が不調になった場合は、すぐにご利用を中止し、医師にご相談下さい。
サプリメントを選ぶ時
Q
通院中で薬を飲んでいますが、サプリメントを飲んでも大丈夫ですか?
A
医薬品によっては、サプリメントとの併用でその効果が落ちてしまうものもあり、医師が意図した治療効果が得られない可能性があります。
安全のため、必ずかかりつけの医師、または医薬品を購入された薬局にご相談の上、ご利用下さいませ。
※例えば、落ち込んだ気分を和らげるといわれるセントジョーンズワートは、厚生労働省より、一部の医薬品を服用している場合は摂取を控えるよう注意が促されております。
これは、セントジョーンズワートが薬効を弱めてしまう働きをするからと考えられております。
Q
妊娠中ですが、サプリメント摂取に際して注意点はありますか?
A
妊娠中の栄養所要量は、エネルギー摂取量はわずかしか増えないのに、必要な栄養素は大きく増えるため、妊娠期と授乳期の女性にとってサプリメントは強力な助っ人になってくれます。
欧米では妊婦のビタミン・ミネラルバランスと胎児への影響について研究が進んでおり、臨床実験でも「葉酸」を含むサプリメント摂取によって先天異常が発生する確率が減ることが明らかになっており、FDAでは穀類に葉酸を添加することを義務付けているほどです。
このようにサプリメント摂取は妊婦にとって特に必要なことであると考えられますが、注意も必要です。例えば妊娠初期にビタミンAを過剰摂取すると胎児に悪影響を及ぼすことも知られています(通常の量であれば、まず問題はありません)。
近年はサプリメントに理解のある医師も徐々に増えていますので、積極的に相談してみてはいかがでしょうか?
Q
子供に飲ませても大丈夫でしょうか?
A
アメリカでは、子供の頃からカルシウムをサプリメントで補給するなど、完全に食生活の一部としてサプリメントが定着しています。
しかし、多くのサプリメントは成長期の終わった成人を対象に作られており、量を減らしてお子様にもご利用いただける商品もありますが、ホルモンバランスに影響を与えるハーブ(精力増進をサポートするものなど)や、ダイエットを目的にフォーミュラされたサプリメントなどは、脳や身体が未発達である子供に与えるべきではありません。
また、子供にアミノ酸を大量に与えると、脳の発達に悪影響を及ぼすという報告もあります。
ビタミンミネラルについても、成人の必要量と子供の必要量は異なります。子供用のサプリメントも多く取り扱っておりますでそちらをご利用下さい。
Q
一緒に飲むと良くないものはありますか?
A
マルチビタミン・ミネラルと他のサプリメント、というような組み合わせはむしろ有効ですが、全く同じ成分、あるいは同じ成分でなくても体内で同じような働きをする成分を含むサプリメント同士を併用することは、過剰症などの危険を生むことも御座います。
例えば代謝活性を促すダイエットサプリメントを複数併用したり、利尿作用の強いハーブを複数種同時に使ったりするのは危険だといえます。
食品でも食べすぎは良くないのと同じです。
Q
カプセル表記で「カプセル」、「ソフトカプセル」、「ベジカプセル」とありますが、これはどういう意味なのですか?
A
「カプセル」
日本でもよく用いられている通常のカプセルで、通常、原材料にゼラチンを使用しておいます。粉末、顆粒状の成分を充填する目的で使用されています。
「ソフトカプセル」
柔らかいタイプのカプセルで、ソフトジェルカプセル、ソフトジェルとも呼ばれており、通常、原材料にゼラチン、油脂を使用しています。
主に非水溶性(脂溶性成分など)の液体を包むために使用されています。
「ベジカプセル」
ベジタリアンカプセルの略で、形状は通常のカプセルと同様ですが、動物性由来の食品を避けるベジタリアン(菜食主義)のため、原材料に植物由来のセルロースをを使用しています。粉末、顆粒状の成分を充填する目的で使用されています。
Q
「タイムリリース加工」とは何ですか?
A
「タイムリリース加工」とは、消化器管で時間をかけて溶解し、ゆっくりと体内に吸収されるよう開発されたものです。ビタミン、ミネラルが体内にある状態を保つことができるようデザインされております。
Q
「キレート加工」とはどういう意味ですか?
A
ミネラルが体内に吸収しやすいようにアミノ酸やクエン酸などの有機物と結合させ、ミネラルの吸収率を高めるための加工法のことです。
Q
「標準化」とはどういう意味ですか?
A
天然のハーブは土壌や日照度などの影響を受けるため、同じ品種であっても含まれる成分量は一定ではありません。
そのため、特定の有効成分の摂取を目的としてハーブを原料として利用する際、その成分を一定の割合で含むように濃縮する加工法をとることがあります。
これを「標準化」と呼びます。
※なお、ハーブには一般的に有効とされる成分の他にも多数の微量成分が含まれており、これが有効に作用していることも考えられます。そのため「標準化されている原料は、そうでない原料より常に優れている」とは一概に言い切れません。標準化しないそのままのハーブと、標準化エキスをブレンドして製品化している商品も多くあります。
Q
「エキストラクト」とはどういう意味ですか?
A
「エキストラクト」とは、抽出物、濃縮物のことをさします。
エキストラクト(抽出物、抽出液)製品に付記されることがある「x:y」といった表記は、濃縮比率を表しています。
Q
「キレーション」とは何ですか?
A
体内に蓄積された水銀、鉛、カドミウムなどの重金属を体内から排せつ物と共に除去する方法のことです。
これによりカルシウムやコレステロールの代謝機能を改善や、血流の促進や体内の細胞の活性化、フリーラジカルからの攻撃を抑制することで抗酸化作用などの効果が期待できます。
サプリメントの成分表の見方
Q
「mcg」とは何ですか? 「μg」とは違うのですか?
A
「mcg(マイクログラム)」は、「mg(ミリグラム)」の1/1000の単位です。
「mcg」は「μg」とも表記します(μ:マイクロ)。
0.001g(グラム)=1mg(ミリグラム)=1,000mcg(マイクログラム)
Q
「IU」とは何ですか?
A
「IU(Internatinal Unit:国際単位)」とは、重量や容積ではなく生物活性に基づいて定められた「単位」であり、極めて微量でも活性を持つ、脂溶性ビタミン、ホルモン、酵素などに用いられます。
生物活性に基づいているため、物質の種類によって1IUに相当する重量は異なります。
例)
ビタミンD
1IU=0.025mcg
ビタミンE(d-アルファトコフェロールとして)
1IU=0.671mg
サプリメントの摂り方について
Q
飲み方の説明で、「1日1~3回、2粒を目安にお召し上がり下さい」などと記載されていますがこれは「1日2粒」という意味ですか?
A
「1日1~3回、2粒を目安にお召し上がり下さい」という場合、「1回に2粒ずつ」を、「1日に1~3回」摂取するという意味となります。つまり、1日合計摂取量の目安は3~6粒という意味になります
Q
サプリメントを摂るタイミングが書かれていないものは、いつ摂取したらよいのですか?
A
特に摂取するタイミングの指定がないものは、基本的にいつご利用いただいてもよいものです。
忘れないタイミングでご利用下さい。
摂取するタイミングは重要ですが、それよりも毎日続けてご利用いただく事が重要になります。
※空腹時に摂ることで、むかつきを感じる場合は食事時に召し上がるなど、食べ物と一緒にお召し上がり下さい。
なお、「お食事時に」など摂取するタイミングが決まっている場合は、用法を守ってご利用下さい。
※商品の特性として、食品の消化時にサプリメントも一緒に効率よく消化吸収されるもの、また胃などへの負担を軽減させるため、飲み方に注意事項を記しているものもあります。各商品の説明文をよく読んでからご利用下さい。
Q
サプリメントが大きくて飲みづらいのですが、何か良い方法はありませんか?
A
「タブレットの場合」
タブレット専用のカッターなどで割ってご利用いただく方法がございます。
タブレットスプリッター&クラッシャー などのタブレットカッターを使うと、片手でも安全に割ることができます。
なお、大きいままよりも割ったものの方がサイズとして飲み込みやすくなりますが、砕いた際の断面はギザギザしておりますので、喉を傷つけないよう、お召し上がりになる際には水分を多く取るようにして下さい。
※胃で溶けずに腸で溶けるように設計された腸溶性剤や、徐々に体内に吸収されるタイムリリース加工を施されたサプリメントは、粒を割る ことで効果が減弱しますのでご注意ください。
「カプセルの場合」
中身を出してオブラートなどで包んでご利用いただく方法がございます。
※アメリカでは空のカプセルにパウダータイプのサプリメントを詰めて飲むという方法も用いられています。
Q
たくさん摂ったほうが、効果的なのですか?
A
たくさん摂れば摂るほど健康に良い影響を与えるというわけではありません。
記載されている目安量の範囲でお召し上がり下さい。
※なお、水溶性ビタミン(ビタミンB群、ビタミンC)は飲みすぎても尿として排出されてしまいますし、他の脂溶性ビタミンについてもよほど極端な大量摂取をしない限り、過剰症になることは極めてまれです。
ただしビタミンAについては摂りすぎによる過剰症も報告されています。手が黄色くなってきた、頭が重い気がする、などといった兆候がみられたら、一旦ビタミンAの摂取は中断したほうがよいでしょう。
サプリメントの保存方法について
Q
商品の賞味期限はどこを見ればよいですか?
A
商品の底やラベル側面に記されている「BEST BY ●● / ●●」や「BEST IF USED BY ●● / ●●」、「●● / ●●」という表記が使用期限(賞味期限)になります。
製造ロットや商品によって異なる可能性もありますが、米国では表記順が「dd/mm/yy (日/月/年)」や「mm/dd/yy (月/日/年)」が一般的に用いられております(日本とは逆の順番となります)。
サプリメントの使用期限(賞味期限)は通常は月単位ですので、ほとんどの商品は「mm/yy (月/年)」と記載されております。
※使用期限(賞味期限)の前後に記されている数字は製造ロット番号になります。
Q
どのようにして保存すればよいですか?
A
開封前の商品でも、アメリカと日本の気候風土の違い、保存方法により、商品の状態が変わってきますので、冷暗所で保存することをお勧めいたします。 また、開封後は保存状態により製品の劣化が早く進むことがありますので、フタをきちんと閉めて、冷暗所に保存することをお勧めいたします。
※光や温度(高温)によって変質しやすい性質を持っている成分もございますため、開封後は冷蔵庫での保存をお勧めしている商品もありますので、商品情報をご確認下さい。